FSx for NetApp ONTAP ではリストアしたボリュームのデータは一度プライマリストレージ(SSD)に書き込まれるので SSD ストレージ容量の空きに注意

FSx for NetApp ONTAP ではリストアしたボリュームのデータは一度プライマリストレージ(SSD)に書き込まれるので SSD ストレージ容量の空きに注意

Clock Icon2024.01.07

コーヒーが好きな emi です。

以下のブログで、FSx for NetApp ONTAP に Windows Server で iSCSI 接続し、バックアップからボリュームをリストアしました。

リストアの際に注意する点を調べたところ、以下の記載を見つけました。

FSx for ONTAP は、ボリュームの復元フェーズではまずバックアップからボリュームの SSD ストレージ層にすべてのデータをダウンロードします。これは、ボリュームの階層化ポリシーを問わず実行されます。そのため、ボリュームには、復元するボリューム内のすべてのデータを格納するのに十分な SSD ストレージ容量があることを確認する必要があります。
バックアップの復元

リストアしたボリュームのデータは一度プライマリストレージ(SSD)に書き込まれるので、SSD ストレージ容量の空きに注意する必要があるとのことです。本ブログでは、自分の中で理解するため図解してみました。

結論

こちらのブログで記載した通り、ボリュームのリストアでは新しいボリュームを新規で作成します。リストアしたボリュームのデータは一度プライマリストレージ(SSD)に書き込まれます。つまり、リストアしたボリュームに格納されているデータ量分の空き SSD ストレージ容量が必要になります。

キャパシティプールストレージ階層のデータであっても、リストア時にはプライマリストレージ階層(SSD)に一旦書き込まれる

FSxN ボリュームには「プライマリストレージ階層」と「キャパシティプールストレージ階層」があります。詳細は以下ブログを参照ください。

例えば、以下のような容量で FSxN を構築すると、空き SSD ストレージ容量(プライマリストレージ階層)は 24 GiB となります。

  • ファイルシステム
    • SSD ストレージ容量 1024 GiB で作成
  • ボリューム1
    • プライマリストレージ階層に 500 GiB
    • キャパシティプールストレージ階層に 500 GiB
  • ボリューム2
    • プライマリストレージ階層に 500 GiB
    • キャパシティプールストレージ階層に 500 GiB

ここで、ボリューム1 のバックアップを取得しリストアしようとすると、空き SSD ストレージ容量(プライマリストレージ)は プライマリストレージ階層の 500 GiB + キャパシティプールストレージ階層の 500 GiB = 1000 GiB が必要です。

空き SSD ストレージ容量(プライマリストレージ階層)は 24 GiB しかありませんので、容量不足でリストアは失敗してしまいます。

詳細は以下ブログも参照ください。

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